アレッポの石鹸から思い出したこと・・2
10年前にブログに書いた記事を思い出しました。
そして・・やはりどうしてもう一度ブログに書きたくなりました。
参考サイト:ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト(今ではこの記事はみあたりません)
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パレスチナでの絶えることのない終わりが見えない戦争の悲劇の一方、
北アフリカのイスラム国では、こんな日常が続いている。
国内の98パーセントがイスラム教徒のチュニジアで
少数派約3000人のユダヤ教徒の半数が、ジェルバ島に住んでいる。
「店の客はユダヤ教徒。一方、料理人はイスラム教徒。
これがチュニジアにあるジェルバ島の日常」
金曜日の夜からはじまるユダヤ教の安息日に備えて
たくさんのスープをイスラム教徒の店で作っている。
料理人はイスラム教徒。
不思議な組み合わせのように思えるが、
これが島の日常だ。
「宗教に関係なく一緒に働くし、助け合って生きています。
10年、20年のことではなく、100年も前からの生活です。
イスラム教徒も居れば、ユダヤ教徒もいる。
これが普通なんです。」と、イスラム教徒。
差別がないのか、ちょっと心配なところだが、
「異教徒同士、うまく共存してきた。
お互いに良い関係を築いてきた。」と、人々は言う。
最初にユダヤ教徒が定住したのが、ジェルバ島だと言われている。
2500年前に建てられた最古のユダヤ教会<シナゴーグ>がある。
その後、迫害などを受け、スペインやイタリアから
島に移住したユダヤ教徒も多くいたそうだ。
しかし、ここ50年のあいだにユダヤ教徒の数が減少し、
ジェルバ島が安住の地ということではなさそうだ。
長い歴史を持つ二つの宗教が互いに歩みよることは、
容易いことではないのだろう。
だが、「共存」という伝統を守っている村もある。
イスラム系の店とユダヤ系の店が軒を連ね、
イスラム教のモスクと、ユダヤ教会のシナゴーグや墓地がある。
生活を共にする島の人達だが、
やはり宗教による違いは存在する。
「イスラム教徒とユダヤ教徒が結婚することはありません。
宗教間の対立というのではなく、
ユダヤ教徒は信者同士で結婚することが習慣なのです」
と、ユダヤ教徒の青年は語る。
危ういパランスで生活している2つの宗教・・
深刻な中東情勢の影響を心配する声もあるが、
ジェルバ島には、まだ希望がありそうだ・・・・
ジェルバ島は地中海随一のリゾート地で、ヨーロッパ人にとってはNO.1なのだそうです。わたしは1974年にチュニジアを旅しましたが、ジェルバ島のことはゼ〜ンゼン知りませんでした。なにしろ、貧乏なバックパッカーだったものでしたし・・
世界的に、歴史的に有名な、あの「カルタゴ」にはバスに乗って行きました。海と空と白い町並みの美しい印象は、いまでもずーっと、目の奥に焼き付いています。公朗さんとジャズピアニスト大口純一郎さんとのデュオの曲名にも思わず、「カルタゴ」と・・名付けさせていただきました。
いまでも・・・わたしの中には、美しいアラベスク紋様と、敬虔なイスラム教徒のおじいさんと、チュニスの駅前で聴いた夜明け前の、胸が切なくなるコーラン(クルアーン)と、そして美しい真っ青な地中海とアラブの空、真っ白い家並み・・・それらがイスラムです。
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