ガイアのうた

「土こそがいのちの根源」という宮司様のお話

 

 春までの道のり・・三寒四温を身にしみて経験している昨今です。今朝は庭の土が白くなっていました。・・・ウン?ひょっとして雪?

 昨日1日中降り続いた雨が夜半遅くに雪に変わっていたようでした。

 

 3月に入ってから、春を感じる日には、畑に入って土いじりをしていました。改めて・・というより、しばらく忘れていた「土」の柔らかさ、あたたかさ、豊かさに、自分のなかにあった「優しさ」を思い出しました。

 

 

 

 先日、ある本に土に関する専門家の話が載っているのを読み、なるほど今まで私が探求してきたことが間違いではないとの思いを深くしました。

 

 そこには、今から約5、6億年前に地球の大気のなかにオゾン層と呼ばれる空気の層ができ、生命にとって有害な紫外線がシャットアウトされたため、陸上が生物にとって大変住みやすい環境になった。このためまず海から海藻類の仲間が陸に上がって、いろいろと進化して樹木や草花などの植物になったということです。

 

 続いて3億6,000万年ごろ、海の中から山椒魚のような水と陸の両方で生きられる生物が陸にはい上がり、これもいろいろと進化して、人間をはじめとする現在のように多くの動物が地上に現れるようになりました。

 

 そして今、我々が土といっているものは、陸上に上がってから何億年もかけて、地表の岩石の上に堆積した無数の動植物の遺骸からできていて、ここにいのちの情報である遺伝子がつまった種と、水が加わることによって、いのちが育まれ、植物が生まれます。

 

 つまりこの土こそがいのちの根源であり、月や火星のような岩石の粉末があるだけでは、決していのちが現れることはないといったようなことが記してありました。

 ここで私が言いたいのは、いのちというものが何もないところから突然現れるのではなく、昔からのいのちの中からしか、新しいいのちは生まれ出ないということなのです。

 

 私たち人間のいのちも当たり前のことですがこれと同じで、およそ150億年の昔から宇宙に満ち満ちた神様のいのち、そしてそれを伝えてきた祖先のいのちの中から我々は生まれてきているのです。

 私たち日本人の祖先は、このことを直感的に知っていて、常に神様や祖先、そして全てのものに感謝してきました。これは世界に誇るべき素晴らしい人生観ではないでしょうか。

  「神道いきいきと生きる」 葉室頼昭

 

「土」

  • 岩石が分解して地表にたまったもの。土壌。
  • 草木が根をおろして生育するところ。地。
  • 人が住みついているところ。くに。

英語に訳すと

  • soil
  • earth

 

<ガイアのうたおすすめ本>

 

神道 〈いのち〉を伝える (神道コレクション・日本人の美しい暮らし方)

 

 日本人の美しい暮らし方とは。春日大社前宮司が、医学博士の経験をも踏まえ、〈神道〉と〈日本人の心〉を語る、感動のロングセラー。

いま、〈いのち〉とは何か。忘れられた〈いのち〉の真実を全ての日本人に語りかける、刮目の書。

 

 

 

神社のおまつり

 

 神社には一年中たくさんのおまつりがあります。なぜなら、ずっと昔は、神社のおまつりが、そのまま毎日の生活にむすびついていたからです。

 みんなのふだんの生活のなかにも、神社とそっくりなところがたくさんあります。それは、目に見えない真実の世界がうけつがれているからです。絵と文で、親子で楽しむシリーズ。

 

 

南方マンダラ (河出文庫)

 

 日本人の可能性の極限を拓いた博覧強記の巨人・南方熊楠。中沢新一の解題を手掛かりに、その奥深い森へと分け入る“南方熊楠コレクション”第一弾は、熊楠の中心思想=南方マンダラを解き明かす。楽しいかな学問。「南方曼陀羅」の全体構造をあたえられた学問は、宇宙の不思議を前にして、驚きと喜びにみたされる。

 

 

 

猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

 

博物学・民俗学・語学・性愛学・粘菌学・エコロジー…広範囲な才能で世界を驚愕させた南方熊楠。そんな日本史上最もバイタリティーに富んだ大怪人の生きざまを描く。(荒俣 宏・中沢新一)

 

 

 

 

 

地中生命の驚異 -秘められた自然誌-

 

ひとつかみの土の中には、10億の生き物がいる!

植物を育てる菌類のネットワークや、
地下数千メートルに息づく不思議な微生物集団……。
地上だけではわからい生物学の魅力を
あますことなく紹介するガイドブック。

 

 

 

 

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