節分草
山下景子著「美しい暦のことば」より。
1月30日~2月3日ごろ。
「𨿸始乳/ニワトリハジメテトヤニツク」。
「乳」という漢字は、卵をかえすという意味の部首と、子授けを神に祈るという部首を組み合わせたものだそうです。
もともとは「産む」という意味だったものが、「育てる」→「乳」へと変化していったとか。
「とや」と読ませているのは、「鳥屋/とや」のこと。鳥を飼っておく小屋のことです。
「𨿸始乳」というのは、
鶏が小屋で卵を産み始める時期だということだそうです。
鶏は本来、冬には卵は産まず、日照時間が長くなると産み始めるのだそうです。
「立春」を1年のはじまりとしていたころ、春の「節分」は1年の最後の日ということで、大晦日と同じような様々な年越しの行事が行われていたそうです。
「節分草」の由来は「節分」のころに咲くということで名前がついたそうです。
季節の分かれ目に咲く花・・・
「節分草」が咲いているのを見つけたら・・・
次の日から、もう春です。 (「美しい暦のことば」より)
悲しいことに、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって「節分草」は希少植物になっているそうです。
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