今日は「雨水(うすい)だねぇ」
雨水・うすい
今まで降っていた雪が雨に変わり、積もった雪や氷がとける時節のことを「雨水」と言います。(立春から数えて15日目で、陽暦で2月19日ころ)
雪の中の氷片がそのまま降ってくれば雪、とけて降れば雨。この時期はそんな雪と雨の分かれ目のころ。
昔から農耕の準備はこの「雨水」を目安にしてはじめられたそうです。雪のたくさん降る年は豊作だとか。そこで雪のことを「瑞花・ずいか」、つまりめでたい花と呼んだりもしました。
「美しい暦のことば」山下景子著
今年、豪雪に見舞われた地方に暮らされている皆さまのご心配、ご苦労にはとうてい心が及びません。
「雪のたくさん降る年は豊作・・・」
自然の恵みを信じて、これからはじまる春を待ちます。
数年前、わたしの住む地域では経験したことがないという大雪に、5日間ほど家に閉じ込められたことがありました。一晩にわたしの背の高さほどの雪が、ボタボタと降り積もりました。20数年長野県に住んでいましたので、雪には慣れっこでしたが、そのときは心底恐怖を感じました。
甲府市は雪国ではないので、除雪車は1台しかなく、新潟県から応援にきてくれた除雪車が全力で雪かきをしてくれました。
そして今年はこの大雪に閉ざされた数日間のことを思い出します・・雪国に住まわれている方々は、このしんどさが何ヶ月もつづいているのだ・・。
雪と雨が同時に降るのが「霙・みぞれ」。これは「雪雑り・ゆまじり」「雪交・ゆきまぜ」「氷雨・ひさめ」ともいいます。やがてはあたたかい「春雨・はるさめ」「暖雨・だんう」へと変わっていくのでしょう。 「美しい暦のことば」山下景子著
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。
わたしには普段あまり馴染みのない「雨水」ということば。きのう耳にしました。「はっ!」として、とても幸せな気持ちになりました。
毎週月曜日に近くのお寺まで御詠歌(曹洞宗の仏教歌・日本のゴスペル、バジャン)のお勉強に行っています。お仲間は10名ほど、ほとんどが70代〜80代のお姉様方。最高齢はナント!99歳です。ものすご〜く元気なお姉様です。
・・で御詠歌の練習が終わったあと、この「今日は雨水だねぇ〜」というお話を聴いたのです。
若者たちとの弾む会話も楽しいけれど、多くの年月を重ねた先輩の方々のゆったりとした、過ぎてきた日々を思いながらはなしてくれる会話も、いいものだなぁ〜としっとりと心から思いました。
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